この香りが街にあふれる頃
毎年
学祭の準備が始まる
オレンジ色の校舎の灯り
金木犀の香りの中
大好きな背中を探して
会えそうな場所を何度も歩いた
ほんの少しでも
姿がみたくて 声がききたくて
長い
長い
長い
私の恋
(山田あゆみ)
(ハチミツとクローバー第8巻chapter52)
ー高校3年17歳
夏休みが始まった
受験勉強に……なんだか気分がのらず……僕は学校に。
夏休み明けの『飯高祭』の準備。僕は3年連続『デコレーション』係。(大看板。学祭2日目の体育祭の得点に)
題材は『カティーサーク号』。
(……描ける?)
(まぁ絵を描くのは好きだし、コピーなら得意な方だし、時間はあるし、みんなでやれば……)
(あれ? 2人……みんな忙しいかぁ……まぁいっかぁ)
(……ヤバっ……楽しっ……ふむ……いい感じ?)
(……あれ?……ここむずっ……)
途中、同じく学祭用の映画のエキストラに駆り出される。
中庭に2、30人集められ……カメラは屋上? みんなうつ伏せになって……一斉にゆっくり立ち上がって……カット!
(……どんな映画?……ゾンビ映画WW?)
(学祭当日忙しくて、結局観れなかったんだけど……)
Hさん❤︎。友達と『お菓子作り同好会』を作り、家庭調理室で活動…… 学祭で喫茶店を出店予定。
(……はぁぁ……こちらも学祭当日結局忙しくて……恥ずかしかったからかな……)
で『デコレーション』。
完成に近づくにつれて、ギャラリーが増え……仲間も増え… …最後はみんなでワイワイやりながら……完成!
……結構良い出来?……結構良い高校最後の夏休み!
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