8月、ただ あの時オレは 胸いっぱいに 幸せだと思ったんだ(參)
ただ あの時オレは
胸いっぱいに 幸せだと思ったんだ
ありがとうって思った ーでも
あげられるものなんて
心くらいしかないから……君にわたそうと思った (竹本裕太)
(ハチミツとクローバー第8巻chapter47) (貳から續く) ー社会人1年23歳。 僕らは、夜の海岸から旅館に戻った。その夜、旅館に一泊。 でも僕♠︎はまだHさん ❤︎ に話しかけれずにいた……。 僕♠︎がモタモタしているうちに
(Hさん ❤︎ 帰るの?) 彼女の家は近いみたい。
(……おやすみなさい)
……最後に駆け寄って、一言話しかけたかったのだけれど、その時の僕♠︎には出来なかった。 翌朝、H野さん ♦︎ と、 ♦︎ 「そう言えば、あの後どうした? 電話した?」 ♠︎(4年前の話覚えてたんだ)
「……電話したよ……『会いませんか?』って言ってみたけど……断られましたW」 ♦︎ 「まだ好きなの?」 ♠︎(大好き)とうなづく。 ♦︎ 「H ❤︎ は地元に帰って来てて……今は小学校の講師をしながら教員免許試験を受けてる。
綺麗になってたでしょ? 告白しないの?」 ♠︎(………) ♦︎ 「はっきりした子だから、ちゃんと答えてくれると思う」 ♠︎「んー………ありがと」