ただ あの時オレは
胸いっぱいに 幸せだと思ったんだ
ありがとうって思った
ーでも
あげられるものなんて
心くらいしかないから……君にわたそうと思った
(竹本裕太)
(ハチミツとクローバー第8巻chapter47)
ー社会人1年23歳
1994年8月、珠洲市にて。僕♠︎は同窓会に出席していた。
(またまた高校1年A組……4年ぶり3回目……何でまたまた1年A組?)
その日は晴れ。でも夏ももうすぐ終わる……会場は静かな海辺の旅館。(なんとなくもの悲しい)
挨拶、乾杯、開宴。座敷机をいくつか並べて、その周りにぐるりと2、30人……
(誰が来てるんだろ? ……! ……▽%#……Hさん❤︎!!!)
《んーここからの記憶がWW……誰と話したとか、何を話したとか……意識は100%彼女に》
《出席することは充分想定できたはずなのに……いや自分が思ってた以上、彼女のことを想っていたということらしい……》
6年ぶりに見た彼女は……
白いブラウス、青いロングスカート、髪はショート、
お化粧も……
(やっぱり素敵で……やっぱり大好きです)
(話したいけど……友達と話したいだろうし……いや僕に勇気が足りないだけ……ハァ……)
そこに……赤ちゃん? ヨチヨチ歩きの赤ちゃん? ヨチヨチ歩きの赤ちゃんを? Hさん❤︎抱っこ▽%#☆+℃……………
(…そっかぁそうだよねぇ……おめでと)
赤ちゃんを抱く彼女に僕は見蕩れた……
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